S邸 特別な空間に日常が溶け合うガーデンデザイン
S様邸は敷地の向かいに小さな森が残された角地に建築され、土地の中央に庭を囲むように建物が配置されています。外観は一般住宅とは思えないモダンな佇まいです。
S様のご要望は、境界にスクリーンを設置し庭や室内の居心地を確保すること。ご趣味であるキャンプの雰囲気を庭でも楽しみたい。ソロストーブで焚火を楽しみながらゆっくりと過ごしたい等。そして、ローメンテナンスな庭をご希望でした。
建物の世界観を受け止め、美術館の石庭をコンセプトとしデザインを進めさせていただきました。
外観
白いモダンな建物と合わせたスクリーン。
囲まれた居心地の良い空間を確保するとともに庭の背景としての効果も担い、美しい庭づくりを実現する基盤となります。
建物との間に木々を配色し空間の奥行きを表現します。
主庭
余白の美しいシンプルなデザインに機能性も兼ね備えた庭。
緑と砂利と石が溶け合うように存在し、凛とした空気感の中にも温もりを感じられる居心地の良い空間となりました。
モダンに据えられた鳥海石と植物
庭の緑と森の緑がスクリーン越しに繋がり、空間に広がりを感じます。
芝の曲線が心地よいリズムを生み出しています。
焚火エリア
ご友人たちと集い、ご家族と静かな時を過ごし、時にはソロストーブで揺らめく炎を見ながらゆっくりとくつろぐエリア。
耐火性の高い大谷石を囲むように据えられた鳥海石は、腰かけられるよう計画しました。
駐車スペース
既存樹のエンジュを生かしたデザインとします。
無機質な砕石敷の景観にほんの少しの緑を取り込むことで空間が引き締まり、モダンな印象に仕上がります。
近隣の景色と繋がる野芝とエンジュ
施工前
後記
建築設計当初から敷地全体のゾーニングがなされ駐車エリアとお庭のエリアが明確に計画されたS邸。施主の家づくりへの思いや、暮らしのイメージを共有し外構デザインを進めさせていただきました。
完成したお庭に佇むと、すーっと心が穏やかになってゆく感覚があり、この空間でゆっくりと静かに流れる時を過ごしてみたいと感じます。人はシンプルなデザインを見ると、心地よさを覚えてリラックスできるといわれていますが、それをまさに体感できるお庭になりました。
S様からは、お庭を見られるようにソファの位置を変えましたとのお話をいただき、とても嬉しく思います。
新しいお住まいで豊かな時を過ごしていただけますよう願っております。
栃木県日光市 S邸
外構施工 (有)秋澤栄佑商店様
造園施工 (有)川出造園様
デザイン・設計 OTONOHA
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