K邸 凝縮された自然に包まれる空間をデザインする
K邸は、南南西に向いて区画整理された分譲地に、1階部分の窓を真南に向けて建築されました。
エクステリアでは、道路と建物壁面の間に残された変形の土地に、3台分の駐車スペースとスクリーンの内側に主庭を計画します。
ご家族でのバーベキューやプール遊び、洗濯物干しと菜園スペースを確保しつつ、
窓やキッチンからの眺めを大切にし、五感で自然を感じながら、癒しの時を過ごせるようなお庭をご希望です。
機能的なご要望を満たし、限られた空間に想像以上の広がりと、自然に包みこまれるような感覚を持っていただけるような工夫を。
すべての要素が溶け合い、敷地全体が一つの景色となるようなランドスケープデザインを目指します。
全景
心地いいリズムで景色が流れていきます。
2台分の車スペースはスクリーン前に配置。ご来客用のお車はアプローチと石畳部分に。
その石畳は庭から流れでる川の景色を外へと繋ぎます。
K様ご指定のポストがフォーカルポイントに。白壁にボルドー色が映えて素敵です。
アプローチ
道路に対し角度を持った建物壁面のお陰で、
素直なラインでありながらエントランスと正対せず、動きのあるアプローチに。
柔らかな樹形の雑木に包まれながらお玄関へ向かいます。
写真上
それぞれがおおらかに繋がるデザイン。
写真上
ほっこりとした優しい灯りは、心に安らぎを与えてくれますね。
庭主様が撮影してくださいました。
写真下
この景色が好きとK様。
目前の緑、そして向かい建物脇から遠くに見える緑へとアプローチが視線を導いてくれます。
また、光と影のコントラストが美しく、日本人の感性が蘇ります。
前庭
どこから見ても美しい佇まいです。
西北西境界は、一部分が車転回エリアに隣接。
主庭からも眺められ、視線に広がりを与えてくれます。
道行く人の心も和みますようにと願いを込めて。
建築お引渡し直後
スクリーンの位置や角度を検討させていただきました。
施工はイケダ工務店様。
主庭
台形に確保したスペースに植栽を施すと、緑に包まれるような感覚になります。
さらに起伏を造形し、自然の景観を再現しました。
デッキからの眺め
内から外へとつづく景色をつくる。
閉じつつも開放される庭。
主庭入口
入口は狭く奥を広くとることにより、視覚的な広がりを感じていただけます。
また、入口を狭くすると外部からの視線の抜けを軽減させる効果もあります。
庭の灯り
日常の中に特別な時が流れます。
庭主様が撮影してくださいました。
スクリーン下を抜けて、芝の緑と流れが外へとつづく。
デッキに映る木陰が心地良い。
庭に溶け込む菜園
日あたりを考慮し、前庭エリアに確保。
土づくりを施し、トマトとサニーレタスを植えられました。
栄養たっぷりのおいしい野菜が育ちますように。
後記
K様からは建物へのこだわりや思い、窓から見える景色を大切にされていらっしゃるお話を伺いました。
室内からのお庭の見え方は、正面だけではなく斜め前方へも視線が届き、そこにお庭があると空間の広がりを感じられる事などを、OTONOHAの庭で体感していただきました。
K邸のリビング窓からの眺めをイメージしながら打合せを重ね、機能性と感性豊かなお庭のバランスを保った空間を実現されました。
完成した五感の庭で、木々や草花を慈しみ、自然に包まれ心和む時をご家族で過ごされているお話を伺い、大変嬉しく思います。
これからはK様の手により、ますます豊かなお庭に育ちますよう願っております。
栃木県小山市 k邸
施工 みちくさ庭園 様
デザイン・設計 OTONOHA
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