K邸 ログハウスの暮らしを愉しむガーデンデザイン
K邸は西境界側に一方道路の100坪を超える土地に、建築面積48坪ほどのログハウスを建築されました。
建物西側は駐車スペース、物置や薪置き場等の機能的なエリア、東側には菜園を含む主庭エリアが用意され、建物に付帯したウッドデッキがあります。
デザインのご依頼をいただいた際は、建築ご着工前で更地の状態でしたが、現地に伺い周辺環境を拝見しますと、そこには里山の大きな緑と空が広がる景色がありました。
市街地とは思えないその景色の続きを庭につくり、道路に面した建物西側の機能的エリアでは、それぞれの場所を確保しながら、美しい景観を創り出すことがデザインのポイントとなります。
全景
ホワイトにブルーのアクセントカラーがお洒落なログハウス。その存在感ある佇まいには、緑豊かな景観が似合います。機能性を確保しながら配植した樹々が、3年、5年後と大きく育ち、敷地全体が緑に包まれ周りの緑と繋がってゆきます。写真上
物置をフォーカルポイントとしたお庭部分に、道路斜めラインに沿って軽自動車が駐車可能です。
この部分は敷地レベルが道路より低く、電柱の支線も障害となるエリアですが、機能的でありながら愉しい空間に。
アプローチ
奥に見える建物とおそろいのポストは、工務店様からのプレゼント。庭主さんのアイディアで、宅配ポストの上に。サイズも丁度良く、周りの景色に溶け込んでいます。
玄関から見る景色
石畳は動きのあるデザインにより、素材の個性を引き出します。
モミジとツリバナの樹幹が繋がり、緑のアーチになるのが楽しみです。
物置も景色としてみせる
斜めに設置することにより景観に動きが生まれ、周囲に植えた草木と相まって立体的なデザインに。
物置はK様の製作。窓辺の寄せ植えコーナーもK様のアイディア。草花と物置のカラーコーディネートにセンスが光ります。
主庭
庭の緑と里山の緑が繋がるウッドデッキからの景色を眺めながら、いつまでもくつろいでいたくなる空間。ご家族でお食事をされるなど、外で過ごす時間を楽しんでいらっしゃるそうです。
建物と同色の白いフェンスは、借景を切取り、庭の緑と美しくつなげる効果があります。
庭奥に菜園エリアを確保しました。
自然農法で野菜づくりにチャレンジされています。
庭奥からの眺め
手入れの行き届いた芝庭を、お子さんたちが裸足で駆け回っているそうです。
ご家族で過ごす楽しい時間がここにあります。
石と砂利で流れを表現する
枯れ滝の石組み
州浜
流れはやがて地中に染み込んでゆく園路の眺め
スクリーンを背景に、雑木を配植します。
限られたスペースですが、楽しく歩ける空間になりました。
主庭とエントランスの緑を繋ぎ、リビングの窓からの景観を確保します。
樹々に包まれるウッドデッキエリア
デッキベンチのコーナーは、主庭と南園路の両方を眺められる特等席。心地よい空間に、時が経つのを忘れてしまいそうです。デッキに映る木漏れ日に心が和みます
赤く色づきはじめたジューンベリーの実
遊び心
お玄関脇の外壁に、K様手作りのプリザードフラワーが掛けられています。
幹は薪を利用されたそうです。
家づくりをきっかけに、多くの愉しみを見つけていらっしゃるお話に、こちらまでわくわくし楽しい時間を過ごさせていただきました。
後記
K様は新しいお住まいで、愉しい暮らしを実現されました。
お庭でご家族と過ごす楽しい時間、草木を慈しみ楽しくお手入れをされていらっしゃるお話に心が和みます。
時の経過とともに草木が育ち、お庭は日々の愛情により育まれ味わいが増していきます。
K様の遊び心も加わり、どのように変化していくのかとても楽しみです。
栃木県宇都宮市 K邸
外構工事 (有)秋澤栄祐商店 様
造園工事 (有)川出造園 様
デザイン・設計 OTONOHA
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